全体概要（令和3年前半開催）
はじめに
FMクレドNEXTは、このコロナ禍の時期に、今後、大きな変化があることを見据え、時代にあった新たな戦略総務者になるための新しいコミュニティが必要と考え始めたものです。まずは、これまで総務・FMの基礎として培ってきた”FMクレド”を今一度振り返り、個人の成長を追求することを目的に開催しています。
現在、すでに浸透しつつある新たな時代に対応していくためには、しっかり”考える土台”を作っておく必要があります。
知識や専門スキルは時代によってその性質が変わるものです。戦略的な総務実践者となるためには、どんな状況にも対応できる基盤となるマインドやスキルを身につける必要があります。
要は、今のこの時期だからこそ、しっかりと土台を作っていくチャンスだと捉えるべきではないでしょうか。
FMクレドNEXTは、次の時代の戦略総務者となるために、みんなで『考え方の考え方』を一緒になって養うコミュニティです。これまでのFMクレド１５カ条や総務成功の１２ヶ条は、あらゆるスキルやマインドに通じる基盤や触媒となるものと考え、それらを生かしつつ、新たな時代に見合ったものにバージョンアップを図りました。
FMクレドNEXTの視点
今回、本気で成果を出すために、影響力に視点を置き、FMクレド１５カ条や総務成功の１２ヶ条を、今私たちが乗り越えなければならない個人の成長のフェーズに溶け込ませ、新たな時代の各自の成長を促す内容として展開していきました。
最近、あちらこちらで”戦略総務”という言葉だけが聞こえてきます。
それでは、”戦略的になる”とは、どういうことでしょうか？
戦略総務を目指すとは、言われたことをする管理総務ではありません。変化する課題や新しい価値創造に向けた個人の実践力や影響力が求められます。
本講座では、個人の成長段階において、具体的にFMクレドなどの考え方を含めながら、戦略総務者への道のりを伝えていきました。
ここからは、今回行った講座の流れをダイジェストで紹介していきます。
各成長段階における必要な考え方、心構え、手段を身につけることで、”考える総務”、つまり戦略総務へ近づく『秘訣』として参考にしていただければと思います。
第１フェーズ：第一歩を踏み出す（自らの活動、行動を起こす）
FMクレド１５カ条で重要な２つのクレドの考え方（Myとあるべき姿）をもとに、３つの実践を手段として用いることが重要。
さらに心構えとして、サーバントリーダーシップの考え方を踏まえることが、今後の成長の大きな土台となります。
第２フェーズ：第一歩を継続する（続ける）
前のフェーズの”第一歩の試み”を継続するためには、インプットを歓迎する人間となる心構えが重要となります。
その手段としては、MBWAなど、様々な手法を用いながら、改善人間となることが重要です。また、考え方として”数値”や”定義付け”により何らか測定する（見える化する）ことで目標を定めていく必要があり、そのためには、改善時間を作るスキルも必要となります。
第３フェーズ：モチベーションを高める（他の人を巻き込む）
第１〜２フェーズは、自分を高めることがメインであったのに対し、影響力や成果を出すためには、他人とどう関わっていくかが大切です。
ここでは、コミュニケーションの原理を学びながら、お客様と消費者の違いを踏まえたベクトル（方向性）を合わせ、評判管理などの肝となる手段を踏まえながら、共通言語や文化の形成を意識していく必要があります。
第４フェーズ：他の人への共感を広げる（他の人との共有、共感）
その上で必要になってくるのが、他の人とのコミュニケーションやアライメントを取りながら、いかに賛同を得ていくかとなります。
これからの時代、共感を広げていくためには、テクノロジーと教育が不可欠で、総務部門は、会社や組織における”文化の担い手”となることで、影響力の向上につなげることができます。
第５フェーズ：成果を出すまで諦めない（本当の成果とは）
成果のポイントは、最後まで諦めないことです。そのためには、『売れないものには意味がない』ことを心に刻みながらも、本気で成果を出すまで続けること。
結局、続けられるかどうかは、自分次第であり、Myの精神を持ち続けることが大切になります。
最後に
今回、これらの内容について、２５回の解説マガジンを発行し、２０回にわたるオンライン講座でのディスカッションを行いました。
FMクレド１５カ条や総務成功の１２ヶ条は、そのタイミングで感じ方や捉え方が変わるカメレオンのような存在で、コロナ後の世界の新たな戦略総務に必要な発展形として、”FMクレドNEXT “という講座を開催していきます。
なお、今回大枠の流れを紹介しましたが、実際の細かな手段や方法は、今置かれている現状や、その人自身の状況により変わっていきます。このコミュニティでは、本気で戦略総務者になるための人が集まり、様々なディスカッションが展開され、様々なヒントを得る場を”あるべき姿”として目指していきたいと思っています。